docter 理事長 Yosuke Morishita

経歴

  • 2007年 明海大学歯学部 卒業
  • 2008年 京都大学医学部附属病院 歯科口腔外科 研修プログラム 卒業
  • 2008年 藤田歯科 勤務
  • 2011年 西岡歯科クリニック勤務
  • 2014年 真田山歯科 院長

ご挨拶

うめきた矯正歯科の理事長の森下です。

マイオブレース矯正はお子様の自然なお顔の発達や、それに伴うバランスの取れた歯並びを実現でき、当院ではマイオブレース矯正による治療の再現性を深く実感しています。

そして実際に治療を終えた患者様からのお喜びのお声もたくさん頂戴しています。そこで今回、マイオブレース矯正の素晴らしさについて私の経験談を用いてご紹介させていただきます。

私の経験から生まれたマイオブレース矯正治療への想い

私が高校生の時、上の犬歯が八重歯で歯並びが悪いという事で矯正歯科に相談に行きました。
様々な検査の結果、

・顎の成長不足のため今のままでは歯が並ばない
・歯を上下左右4番目の歯を4本抜歯が必要
・親知らず4本抜歯の合計8本抜歯が必要

このような診断となり、多くの歯を抜いて矯正治療を開始することになりました。当時の矯正治療はワイヤー矯正しか選択肢がありませんでした。ワイヤー矯正では、月に一度クリニックに通い、ワイヤーの調整や交換を行います。調整した日は痛みで寝られないこともありました。うどんなど、柔らかいものでさえ痛くて食べられないほどでした。「こんなに痛いのか…」と今でも鮮明に覚えています。

大学時代には鼻詰まりが酷く、病院に行くと「鼻中隔弯曲症」という診断を受けました。これは鼻の奥の骨が曲がっているという症状で、結局手術をして治すことになりました。これも後ほど詳しく説明しますが、悪い歯並びや鼻の曲がった原因はすべて繋がっていました。

顎変形症治療の苦労話

歯科大学を卒業後、京都大学病院の口腔外科で研修をしました。大学病院では、顎変形症の患者様の入院中の管理や手術のアシスタントを行いました。顎変形症手術を受ける患者様は大学生くらいの方が多く、手術を行う2年ほど前から術前矯正を行います。手術前に2週間くらい入院し、手術後にボトルで顎を固定している場合、ボルト除去の手術を行い、その後1年程度、術後矯正を行います。

顎変形症で上顎を手術する場合、大量の出血の可能性があるため、自分の血液を予め採血し、輸血用として保存しないといけない場合もあります。手術後は食事ができないため、上と下の歯を動かないように固定しながら、口または鼻からチューブで栄養ドリンクを送ります。このように、とても長く大変な手術や矯正を終えてようやく顔立ちや歯並びが改善します。しかし、人によっては少しずつ後戻りしている場合もありました。

保定装置への疑問

歯科医師となり、小学校のお子様を診療していると保護者様から「うちの子供の歯並び大丈夫でしょうか?」と質問される機会が多くなりました。歯列矯正は1期、2期治療と2段階の治療があることを説明したり、「みにくいアヒルの子の時期(永久歯に生え変わる時はガタガタでも仕方ない)」なので「暫く様子を見ましょう」とお伝えしていました。

その後は、お子様の歯並びの経過を見ながら必要に応じて矯正専門医をご紹介し、矯正治療を勧めていました。矯正専門医院では顎のアーチが小さい為、生えたばかりの歯を4本抜歯し、その後はワイヤーで矯正治療を行うという診断が多かったです。

その後、矯正治療が終了しても保定装置という後戻りをしないための装置を入れ続けるなどの事に疑問を感じていました。

その疑問を解決するために様々な小児矯正のセミナーに参加しました。当時勤務していたクリニックの院長にも「小児矯正の治療を積極的に行いたい」と懇願し、これを機に、私の子供への矯正治療が始まりました。治療当初は「顎が小さい理由が故に歯が並ばない」と考え、顎を大きくする装置で拡大し、その後は歯並びを整える装置で治療していました。

この手法は、装置の力で機械的に動かすのである程度は改善しますが、どうしても自然なアーチにならなかったり、上下の拡大幅によっては、綿密な噛み合わせになりにくい場合もありました。更に時間が経過すると共に後戻りする事も多くありました。

マイオブレース矯正との出会い

そういった矯正治療への悩みがあった時に出会った矯正システムがマイオブレースです。大人の矯正ではブラケット矯正(ワイヤー矯正)からインビザラインなどのアライナー矯正への進歩もあり、それはそれで素晴らしいと日々の診療で実感していましたが、マイオブレースはそもそも治療の考え方自体が違いました。マイオブレースは歯を強制的に動かすのではなく、自然に動くための働きを補助する治療です。機械的に歯を動かす(外からかける力)のと自然と歯が動く(内から動く力)では

  • 術後の自然な歯並び
  • 顎のアーチ
  • 顔つき
  • 後戻り

これらが大きく異なります。さらにマイオブレースの良い点は4つあります。

  • ブラケットなどの器具を使わない
  • 歯を抜かない
  • 保定装置を使わない
  • より良い顔になる

このように本来のワイヤーを使用した矯正のシステムでは達成できないメリットが数多くあります。マイオブレース治療は簡単な道のりではありません。耳心地の良いことばかりではありません。大変なことももちろんあります。マイオブレース治療は、クリニックに通院するだけで治る治療ではありません。お子様には、下校後に装置をつけて1時間程度のアクティビティと就寝時の装置装着が必須となります。これらの努力を継続することで、歯並びの改善はもちろん、本来の顔の成長や全身の健康にも貢献できます。

私がそもそも歯並びが悪かったのは、遺伝的な問題ではなく、本来備わっている体のメカニズムが発揮できなかったためです。

顔の成長が綺麗にできず、顎が小さくなり歯が歪み、さらに鼻の骨さえも綺麗に成長できなかったと今では理解しています。マイオブレース治療は、このような問題を根本的に解決できる可能性を秘めていると考えています。

これからのマイオブレース治療について

現在では虫歯や歯周病は予防で防ぐことができます。しかし、予防できずに治療となった場合は、時間とお金がかかります。虫歯が神経まで進行すると、神経を取り除く治療が必要になります。神経の治療は絶対的なものではなく、再治療になる場合もあります。再治療を繰り返すと歯自体が弱くなり、歯が割れて歯を失い、インプラントなどになる場合も少なくありません。

この例は、歯列矯正にも当てはまります。しっかり予防できずに至った歯並びは、抜歯などを伴った矯正になる可能性があります。場合によっては顎変形症になり、将来手術が必要になる可能性も。このように、幼少期の成長次第で、成人する前に大きな苦労をする可能性があります。歯並びの予防矯正治療として、マイオブレース治療がスタンダード治療になるだろうと私は考えています。

近年、マイオブレース治療は注目を浴びています。それはマイオブレース治療によって、歯並びはもちろん、顔つきや後戻りのない症例が数多く増えてきたからです。当院でも、既にマイオブレース治療によって改善された患者様の症例が200例以上存在します。

さらに、他の医院から当院へマイオブレース治療の導入についてのお問い合わせが多数あり、年間数十人の先生方が医院見学に来られます。マイオブレース治療は、お子様の治療への負担を最小限にしながら最高のパフォーマンスを発揮する治療として、これから多くのお子様の歯並びや成長を支えることは間違いありません。まずは一度当院までお気軽にご相談ください。

症例紹介
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【9歳・女の子】左側だけ受け口

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※休診日:毎月1日・2日

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