今回は顔の成長についてお話しします。
顔の成長と歯並びは深く関わっています。顔を正しく成長させることが綺麗な歯並びに繋がります。
目次
顔の成長に影響を与える環境要因
顔は大きく分けて上顔面、中顔面、下顔面の三つに分けられます。
この中の中顔面、下顔面の成長は環境の影響を受けやすい部分です。
環境とは何かというと、最近よく耳にする『ポカン口(口呼吸)』や『柔らかい食事』などです。
その他にも『舌の位置』や『唇の筋力』など口周りの環境のことです。
上顎骨の成長と口周りの環境
顔の大部分を占める上顎骨(緑で記した部分)。この上顎骨は口周りの環境によって成長の方向を変えてしまいます。上顎骨は生後すぐから6歳ごろまでに80%成長し、そこから成長のスピードは緩やかになり14歳、15歳頃まで成長すると言われています。
口周りの筋肉と顔の成長方向
なぜこういった口周りの環境で顔の成長方向が変わってしまうのか、
骨と筋肉では筋肉の方がわずかに強いんです。
筋肉に引っ張られて骨は成長します。
閉口筋と開口筋の違い
口を開けている時と口を閉じているときでは使う筋肉がことなります。
口を開けた時に使う筋肉(開口筋)
口を閉じた時に使う筋肉(閉口筋)と言います。
どちらの筋肉を使うかによって顔の成長方向が変わってしまうのです。
閉口筋が使えていないケース
ただ口を閉じていると閉口筋が使えているかというとそうではないです。
唇がとじていても歯と歯が当たっていなければ開口筋を使っています。
正しい成長方向とは
口を開けた時の筋肉(開口筋)の方をよく使い生活すると、中顔面・下顔面は後下方向に成長します。
後下方向への成長は前方への成長を妨げるため、歯並びの土台である顎も狭く小さくなり、歯も正しく並びません。
歯が並ばない = 顔が正しく成長していない ということです。
正しい成長方向は前下方向です。
マイオブレース治療の役割
マイオブレース治療では間違った顔の成長方向を正しい顔の成長方向へと促していきます。
顔が正しく成長するためにはいくつか条件があります。
・鼻で呼吸をしている。
・舌がいつも正しい位置にある。
・歯と歯がいつも当たっている。
話している時、食事をしている時 以外はいつもこの状態が保たれていなければなりません。
アクティビティと顔の成長
マイオブレースではマウスピースの装着の他にアクティビティと呼ばれるお口のトレーニングも同時に行なっていきます。このアクティビティは先程あげた3つの条件を6歳からの子どもたちでも理解できるように簡単にプログラム化されています。
2年〜3年かけて毎日コツコツとアクティビティとマウスピースの装着を行うことで正しい顔の成長を促し、矯正が終わった後もその状態がキープできるように習慣づけていく治療です。
成長期であれば複雑な装置は必要ありません。必要なのは正しい顔の成長に伴った筋肉の使い方です。
顔の正しい成長とその他のメリット
顔が正しく成長すると歯並び以外にもメリットがたくさんあります。
顔が正しく前方に成長すると気道が広がります。
気道を広げられるのも成長期の時期だけです。
気道が狭いまま成長すると将来的に睡眠時無呼吸症候群になる可能性も高まります。
気道が狭いと呼吸がしづらいので、頭を前に出し顔が上を向き、背中は丸く猫背になります。気道が太くなることで正しい姿勢でいても鼻呼吸しやすくなるので姿勢も整っていきます。
監修者情報
エデュケーター さき
経歴
- 2年間保育園にて勤務
- 2017年 真田山歯科勤務
- 2018年 11月 オーティカマイオブレース導入セミナー受講
- 2019年 9月 Dr.ChrisFarrell 講習会受講
- 2019年 11月 オーストラリアにて研修
- 2021年 4月 エデュケータートレーニングコース受講
- 2021年 4月 マイオブレース認定エデュケーター取得
- 2024年 3月 Dr.John Flutter 講習会受講